2006年6月アーカイブ

 ゴホンツノカブトは東南アジアの大陸部に分布する。頭角1本、 胸角4本の計5本にもなる角が特徴だが、見かけによらず性格は大人しく、好戦的ではない。

竹林に生息し、その新芽の汁を吸う。そのため、竹の新芽が出る秋頃に活動する。細い竹に適応して、脚は長くなっている。


ゴホンツノカブト Eupatorus gracilicornis
アッサム地方からインドシナ半島にかけて生息する。大きいものでは7cm程になる。前翅全体がクリーム色をしており、これは雌でも見られる。 竹藪での保護色と考えられているが、この色は死ぬと色が濃くなり褐色になってしまい、そのままの色で標本を作ることはできない。 頭角には地域変異があり、曲がり具合などが異なる。
 
ヒメゴホンツノカブト(ヒマラヤゴホンツノカブト) Eupatorus hardwickei
ミャンマー、ネパールなどのヒマラヤ地方に生息する。前翅の色は暗い茶色であるが、稀に淵だけがその色になり、他が黒くなる個体が存在する。
 
タイゴホンツノカブト(シャムゴホンツノカブト) Eupatorus siamensis
タイを中心としたインドシナ半島に生息する。胸角の内側の2本は横に潰されたように、板状になっており、頭角は細く長い。赤褐色。
 
ビルマゴホンツノカブト Eupatorus birmanicus
ミャンマーからタイにかけてのインドシナ半島に生息する。胸角が後方に傾いており、ウサギの耳のようになっている。
 
カチンゴホンツノカブト Eupatorus sukkiti
ミャンマー北部に生息する。前翅全体が褐色で、胸角が平行。

ヒメカブト (Xylotrupes gideon) は、 昆虫綱甲虫目カブトムシ亜科に属するカブトムシの一種。

日本のカブトムシの胸角を引き伸ばした様な形態で、相手をがっちりと挟み込むことができる。 生態的にも近いものがあり繁殖力や環境への適応力が、東南アジア一帯に普通種として広く分布し、15もの亜種を持っている。

頭角、胸角共に2又に分かれ、胸角は長く、真上から見たときに頭角と胸角の先端が同じくらいのところに見える。


日本のカブトムシとも外観が似ており、また、繁殖能力が高く、闘争心が強いなどの共通点がある。 飼育しやすさも似ているため飼いやすく割と広く流通している。
実は成虫がサトウキビの茎の内部にトンネルを掘って潜み、その中で吸汁・摂食を行う生態のため、 サトウキビの重要な害虫であり、輸入は植物防疫法によって禁止されている
ただしそれが厳密に守られているわけではなく、検疫体制の網の目をくぐって容易に購入されてしまっていると言うのが現状なのである。
 

アトラスオオカブトは、フィリピン・インドネシアなど東南アジアの低地に分布する。 コーカサスオオカブトに類似しているが、やや小型なのと、頭角の突起がないことで区別することができる。

コーカサスオオカブトより繁殖が容易で、生息数も多い割には熱帯を思わせるいかにも強そうな外見を持ち合わせており、 外産カブトムシの入門種として人気があり、オオヒラタクワガタと並んで毎年大量に輸入されている。

名前はギリシャ神話の天を支える巨人アトラスが由来。

種間変異が著しく、小型個体では角が一部尖っているようにしか見えず(短角型)、亜種の判別も困難となる。また、 そのような小型個体しか見られない亜種もある。

体長はコーカサスオオカブトに劣るが、闘争心や知名度では引けをとらない。環境への適応力もよりある。

 コーカサスオオカブトは、スマトラ島・ジャワ島・マレー半島・ インドシナ半島などの標高1000m以上の山岳地帯に生息する。
3本の長い角が特徴的で力も強く、人気が高い。アジアで最大のカブトムシでもある。

角は長いもの3本、短いものが1本の計4本で、長い胸角と頭角で相手を挟み、 ものすごい力で木から引き剥がして放り投げることができる。

脚は比較的長く特に前足の爪は大きく鋭いため、人の手に乗せると離すことができなくなる。 また中胸にあたる前胸背板と両前翅の間は鋭利な刃物のようで、 前胸を持ち上げることによって強く開閉するため不用意に掴もうとすると指を挟まれ、出血することさえある。
闘争心はとても旺盛。このように体自体が武器の塊とも言え、「全身が鎧」と表現されたり、生息地が東洋であるため「東の横綱」の異名もある。 カブトムシ類の中で「最強」とも「最凶」とも言われる。

体の色は赤みのない純黒で、金属のような美しい輝きを持っている。

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