ヘラクレスオオカブトまたはヘルクレスオオカブト (学名Dynastes hercules)は、コウチュウ目(鞘翅目)・コガネムシ科・カブトムシ亜科・ 真性カブトムシ族に分類される昆虫の一種。世界最大のカブトムシとして有名である。種小名はギリシャ神話の英雄ヘラクレスに由来する。
◆特徴
オスの成虫は頭角と胸角が共に長く、体長とほぼ同じくらいの長い角を持つ個体もいる。角を含めた全長は最大180mmにも達するため、
世界最大(最長)のカブトムシとされ、外国産カブトムシの代表格である。日本のカブトムシと同じく、メスの成虫には角がない。
(最大180mm、と言われてはいるがそこまで達する物はほとんどいない。通常は130㎜~140㎜くらいが多く、
150㎜になるとかなり大型で、160㎜以上になる物は極希である。)
胸角と頭角はそれぞれ胸部と頭部についており、このため頭角は上下に動かすことができる。これにより、 ヘラクレスオオカブトは相手の腹の下に頭角を入れ、胸角と挟み、持ち上げて投げ飛ばすことができる。胸角の内側には褐色の毛が生えている。
前翅は黄褐色を帯びるのも特徴である。黒い斑点の大きさや数、また全体の色合いの濃さなど、個体によっても違いが見られる。
前翅は湿度が高いと黒褐色だが、湿度が下がると黄褐色が濃くなる。飼育下では湿度が高くなりやすく、 黒くなった状態になることが多いようだ。写真などで見るヘラクレスオオカブトはだいたいが乾燥時のものであり、 常時前翅が黒色の同属のネプチューンオオカブトとの区別を前翅の色だと誤解することが多いが、 ネプチューンオオカブトには2本の長い角のほかにも左右に1対小型の角を有しており、これによって簡単に判別することができる。 メスの前翅は尻のほうのみ色づく。
◆生態
中央アメリカから南アメリカの熱帯雨林に断続的に分布する。幼虫は朽木や腐葉土の中で1年半-2年程かけて成長するが、 飼育下では1年半で羽化することも多い。オスでは蛹化前に100gを超えることも珍しくない。
羽化後は成熟まで3~6ヶ月ほど要する。樹液や腐った果実を好み、それらを求めて地上を移動する。成虫の生存期間も長く、 1年から1年半ほど生きる個体もいる。
雨が降った後に活動が活発になり、灯火にもよく飛来する。現地には四季がないため一年を通して見られるが、採集例は8月、 12月の雨季に多いようだ。

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